「なんでもできる」は「なんにもできない」と概ね等価です。


すくなくとも、新しい製品を作ろうであろうとか、あるべき次の姿を考えるときに「なんでもできる」と言い出したならば、そのプロジェクトは恐らく失敗するでしょう。

ビジネス上の取り組みには、何か解決する「課題」(課題仮説)がある筈です。

そして解決策(解決策仮説)がある筈です。

これらが明確であれば、誰の、何の課題を解決するのか、おそらく30文字程度で言える筈。

これこそが「コンセプト」「ユニークネス」「特徴」である。


これが定まっていないと、なんとなくそれっぽいキーワードを寄せ集めて、幕の内弁当みたいにして彩ろうとする。

AWS(AmazonWebServies)では「The working backwards process」という手法を使っています。
製品やサービスを作る前に、最初にプレスリリースを作ります。

プレスリリースには、「こんな素晴らしいサービスができました!こんな課題を解決しました!」と。
いわば妄想です。


で、このプレスリリースの内容がイカした物ならGo, イマイチだったらNoGoです。

「なんでもできます」なんてプレスリリースはないですよね。