ブラック企業とホワイト企業の違いとは何か。
勤務時間か。
給料か。

私が思うには、「未来」、ではなかろうか。

ボストンコンサルティングは"全力疾走でマラソンを走りきる"と言われている。ハードワークだ。

野村総合研究所は、新卒の頃の給料は、他社よりも余程低い。

電通はパワハラセクハラ紛いの慣行が多いと聞く。やはり毎夜タクシー帰り。

しかし、彼らを"ブラック企業"と糾弾する人はいない。

生涯年収4億円。
どこへ行っても戦える経験、知見、人脈。
彼らは未来手にする事が出来る。正確には、努力の先に手にする可能性がある。

未来があると思えば、今時点でのハードワークも給料も、実は大きな問題ではないのでないか。



別の視点で。

どちらが嬉しい、ポジティブな感情だろうか。
・2%インフレ時における、給料1%アップ
・2%デフレ時における、給料維持

当たり前だが、「デフレ時の給料維持」の方がオトクな筈だが、
人は「2%インフレ時における、給料1%アップ」を選ぶようだ。

これは、可処分所得云々といった話ではなく、
「前に進んでいる実感」がきっと大事なのだと思う。
人の心は、自分が思う以上に不合理な選択をするが、それが自然なのだと思う。


年収1000万の人が100万円ダウンして900万になった時の感情と
年収500万の人が、100万アップして600万になった時の感情は、
おそらく年収では測れないのであろう。

あえて不合理な感情を数式化するのであれば、「速度」ではなく「加速度」で測るべきなのだ。

加速している実感があれば、未来へ近づく実感があれば、
人は頑張れるし、ブラック企業とは思わないのではないか。

先ほどの例の、前者は焦燥感にさいなまれ、
後者は前向きで、意欲的な感情であろう。


転職を考えるとき、生活がある人は「年収」に着目して踏みとどまったり、
ブラック企業・ホワイト企業の選択を誤りがちに思える。

もう少し自分の心の「焦燥感」「不合理な感情」に耳を傾けてもよいのではないか。

 

転職・独立をすれば不安定にある。責任も増す。
ただ、「焦燥感」が断ち切れるのであれば、それらは大きな問題ではないのかもしれない。

以下は広告だが、転職エージェントに会って話をしてみるとよい。
(右から左へ人を流すだけの所を選んじゃダメですよ。コンサル会社は複数登録してじっくり話を聞く、イマイチな担当が出てきたらさっさと他をあたるのが吉。また、オイシイ非公開の求人はサイトに載せていない。エージェントも成約率を高くしたいので、人を見てから案件を出します。)



 




いろいろな生き方をしている人がいて、
皆、自分の感情やジレンマとどのように折り合いをつけているのかが垣間見える。
進むにせよ、とどまるにせよ、気持ちの整理ができる筈。


転職の中吊り広告に「fight for liberty」というキーワードがありましたね。
幸あらんことを。